2001年5月に登場したニコンのデジタル一眼レフD1Xの常用ISO感度は125~800、当時は条件を整えればデジタルでも撮影できる範囲が出来つつある状況で、一般的な35mmフィルムのISO感度をデジタルで実現していました。
D1Xの通常撮影ではISO感度125を使い、暗い場面ではISO感度に200か400を選んでシャッター速度を1段か2段上げて手ブレを防ぐ様にしています。またISO感度を800にするとノイズが目立つので、フィルム時代の増感効果を狙った撮影でないと殆ど使えません。
しかし最新型のD3sの常用ISO感度は200~12800です、ISO感度400に対してシャッター速度を5段も稼げるのです。
例えば、室内撮影の場面でISO感度は125でシャッター速度が1/30とします。シャッター速度を上げたくてISO感度を400にするとシャッター速度は1/125に出来ますからまずまずです。ところがD3sはISO感度を6400に上げるとシャッター速度は1/2000に出来ます。
入手し易い高感度フィルムは、カラーフィルムでは富士フィルムのフジカラーNATURA1600がありますがISO感度は1600です。
デジタル技術はフィルムでは簡単に実現できない高ISO感度の領域に入ってしまいました。画素数競争には全く興味はありませんが手ブレの心配が無くなる高ISO感度競争は大歓迎です。
また、キヤノンは2012年3月下旬にISO感度51200を実現したEOS-1DXを発売すると発表しました。高感度かつ低照度での色再現性が良ければ手ブレとは完全にさようなら出来るのでしょうか、凄い時代になったなと思います。
※ニコンは平成24年2月16日にD4を発売すると1月6日に発表しました。D4のISO感度はD3と略同じ100~12800ですが、高感度側を4段増感して204800まで実用化しています、低感度側もISO50を実現しています、殆ど注目されることもありませんが日差しの強い屋外でスローシャッターを切りたいことも良くあります。
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天体撮影などの長時間露光を要する分野は今でもノイズを心配することの無いフィルムが有利です、ボディとして、電池を使わない、見やすいファインダー、集光性能に優れた直径の大きなレンズ、であることを条件に選べば長く使えるはずです。
また中判カメラでフィルムを使った風景撮影を楽しもうと思っていたのですが、こちらは考え直すことにしました。大手カメラ用品店のフィルムコーナーをみると寂しい限りです(私もフィルムから離れていますが)220フィルムは殆どありません。
私はフィルムが衰退したのはフィルムにも問題があるからだと考えています。フィルムをスキャナーで読み取ってデジタル化する作業を進める中で分かったのですが、撮影から50年程度でフィルムが駄目になってきています。一番酷いのはコダック、コダックは元の絵が分からないほどに崩れてしまっています。次はサクラカラー、サクラカラーは白黒でも変色しています。一番まともなのはフジ写真フィルム。
保管状況も良好とは言えませんし、現像所の品質も色々あるともいます、それでもフィルムを一般的な環境に置いておくと数十年で駄目になると分かりました。
撮影済のフィルムは劣化し難い環境で保管し、バックアップや常用用途にデジタル化するしかありませんが、今からフィルムで撮影するのが正解かは何とも言えません。